
毎年秋になると、クモの季節となり、多くの人が効果的な忌避剤を探し求めます。化学薬品による駆除も効果的ですが、室内で特定の植物を育てることで、クモが好んで隠れる場所を狙った天然のクモ忌避剤が生まれます。
一般的な香りのよい植物には、クモの感覚を阻害するエッセンシャルオイルや化合物が含まれており、クモにとって家は居心地の悪い場所になります。クモが好んで隠れる場所の近くにこれらの植物を置くと、自然のバリアが作られます。
ここに挙げた植物は、魅力的な観葉植物としてだけでなく、クモの活動を効果的に抑制する効果も兼ね備えています。園芸センターやスーパーマーケットで簡単に手に入るので、クモが出始めた時に手軽に対処できます。
1. ローズマリー
(画像:©Shutterstock)
ローズマリーにはユーカリプトールとカンフルの精油が含まれており、クモが嫌う香りを作り出します。これらの化合物は、クモが脚の感覚毛を通して化学信号を感知する能力を阻害します。
ローズマリーは、日当たりの良い窓辺や、 クモが家の中に侵入しやすい入り口の近くに植えましょう。室内で育てるには、毎日6~8時間の直射日光と水はけの良い土壌が必要です。
クモの活動が見られた場所にローズマリーの新鮮な小枝を置くと、家中の携帯型クモ忌避剤として使用できます。ローズマリーの香りは時間の経過とともに薄れていくため、効果を維持するには毎週交換してください。
2. ユーカリ
(画像:©Shutterstock)
シルバーダラーやベイビーブルーといったコンパクトなユーカリの品種は、室内植物として適しているだけでなく、強い香りのオイルを分泌してクモを寄せ付けません。これらのオイルはクモの感覚感知システムを阻害し、処理した場所を不快な場所にします。
ユーカリは南向きの窓辺に置き、 6~8時間直射日光が当たるように育てましょう。害虫忌避作用のある精油を生成するために、ユーカリは明るい光を必要とします。
浴室にクモがいることに気づいたら、シャワーの近くにユーカリを吊るして、自然の忌避ゾーンを作ってみましょう。熱いシャワーの湿気によってユーカリの芳香成分が空気中に放出され、クモ忌避効果が高まります。
3. 香りのよいペラルゴニウム(シトロネラ)
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シトロネラ・ペラルゴニウムは柑橘系の香りを放ち、蚊やハエなど、クモが好む昆虫を寄せ付けません。クモの餌となるものを取り除くことで、家はクモにとって魅力的な獲物ではなくなります。
香りは花よりも葉に集中しているので、葉を数枚潰すとより強い香りの成分が放出されます。部屋の隅や地下室など、クモが出やすい場所に、潰した葉を撒いてください。
シトロネラは明るい直射日光の当たる場所で育て 、水やりの合間に土を乾かすことで根腐れを防ぎます。この繊細な多年草は室内環境によく適応し、十分な光があれば開花します。
4. 菊
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キクはピレトリンという天然化合物を生成します。これはクモを含む昆虫の神経系を攻撃する物質です。この化学物質はクモを麻痺させたり殺したりすることができますが、人間には安全で、心地よい花の香りを放ちます。
明るい光が当たる場所に置くと、秋の花が咲き続けやすくなります。花の数が増えるとピレトリンの分泌量が増え、シーズンを通してクモの忌避効果も高まります。
新しい花を咲かせるために、清潔な剪定鋏を使って、咲き終わった花を定期的に摘み取っ てください。この手入れにより、植物の美しさと害虫忌避効果の両方が最大限に高まります。
5. バジル
(画像:©Shutterstock)
バジルにはリナロールとオイゲノールの精油が含まれており、蚊、ノミ、ハエなど、クモが捕食する飛翔昆虫を寄せ付けません。安定した餌がなければ、クモが家の中に定着する理由が少なくなります。
バジルはキッチンの窓辺に置くと、料理用ハーブとしてだけでなく、害虫忌避剤としても役立ちます。バジルは一定の水分を必要とするため、水やりの間、完全に乾かないようにしてください。
定期的な剪定は、より茂った成長を促し、植物の表面積と香りを高めます。葉が増えるほど、家中の害虫忌避効果が高まります。
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ケイシーはTom's Guideのハウツー編集者で、無駄な部分を省き、効果的な方法を簡潔に解説するチュートリアルで知られています。AI、住宅、スマートフォンなど、あらゆる分野を網羅した記事を執筆しています。人生はカテゴリーに縛られるものではなく、良いアドバイスもそうあるべきではないと考えているからです。テクノロジーとコンテンツ制作の長年の経験を活かし、複雑なテーマを分かりやすい解決策へと導くことで高い評価を得ています。ケイシーは受賞歴のある詩人でもあり、Fox BooksとStar Booksの共同編集者でもあります。デビュー作はBloodaxeから出版されており、現在2冊目の著書を執筆中です。